nakomake の使い方を見ていきましょう。 nakomake.exe の置いてあるフォルダが作業フォルダの状態のコマンドプロンプトで、次のように入力します。
nakomake ?
すると、 nakomake の簡単な使い方の説明が表示されます。
nakomake v.0.91 -- 使い方
作者: U D
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> nakomake [<INPUT_FILE>] [-<OPTION> <ARG>]...
<INPUT_FILE>は必須だが、オプションはいずれも必須ではない。
*** 引数を取るオプション
-f, -file
実行ファイルにする対象を指定。<INPUT_FILE>の代わり。
-t, -type
なでしこの実行方式をvnako/gnako/cnakoのいずれかで指定。
デフォルトはvnako。
-i, -import
梱包するファイル一覧を指定。カンマまたはセミコロン区切り。
-p, -plug-ins
使用するプラグイン一覧を指定。カンマまたはセミコロン区切り。
-r, -runtime
ランタイムのあるフォルダを指定。
デフォルトは"C:\Program Files\nadesiko_lang\"。
-o, -output
実行ファイルの出力先を指定。
デフォルトは<INPUT_FILE>と同名のEXEファイル。
*** 引数を取らないオプション
-e, -encrypt
このオプションを使用すると、ソースコードを暗号化する。
-import で指定した、他の取り込むファイルは暗号化しない。
-h, -help, ?
このオプションを使用すると、ヘルプを表示して終了する。
-n, -noexe
このオプションを使用すると、実行ファイル作成を行わない。
標準出力(処理内容のなでしこコード)のみ行う。
-d, -deltemp
このオプションを指定すると、実行ファイル作成後
一時パックファイルをする。デフォルトは削除しない。
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For more info:
http://www.undefin.net/nadesiko/xpln/lesson/L1-1
基本的に、"nakomake <INPUT_FILE>
"と、 nakomake の後に入力ファイル、つまり実行ファイルを作成したい .nako ファイルを指定するだけです。
他にも色々とオプションをつけることができます。ということで、もっと詳しく nakomake のコマンドラインオプションを見ていきましょう。
-file オプション
このオプションの後ろに、入力ファイルを指定します。"-file"オプションを省略して入力ファイルを直接書くこともできます。一度に指定できるファイルは1つまでです。
nakomake -file <INPUT_FILE>
-type オプション
このオプションの後ろに、なでしこ実行方式を指定します。"vnako", "gnako", "cnako" のいずれかが指定できます。デフォルトは"vnako"です。
nakomake input.nako -type cnako
-import オプション
このオプションの後ろに、実行ファイルに梱包するファイルを指定します。複数指定する場合は、カンマ","もしくはセミコロン";"区切りで複数ファイルを指定するか、あるいは"-import"オプションを複数回使用します。
nakomake input.nako -import import1.nako;import2.txt;import3.jpg
-plug-ins オプション
このオプションの後ろに、使用するプラグイン名(DLLファイル)の一覧を指定します。複数指定する場合は、カンマ","もしくはセミコロン";"区切りで繋げるか、あるいは"-plug-ins"オプションを複数回使用します。拡張子".dll"は省略可能です。
このオプションを指定した時は、指定されたプラグイン名のDLLファイルを探して、あれば出力先にコピーします。このオプションを指定しない場合(デフォルト)は、何もしません。自動で何が必要なDLLか判定してコピーしたりはしません。
nakomake input.nako -plug-ins dnako,nakostr,nakofile
-runtime オプション
このオプションの後ろに、なでしこのランタイムのパス( vnako.exe などがあるフォルダ)を指定します。デフォルトでは"C:\Program Files\nadesiko_lang\"になります。
違う場所にインストールしていて、デフォルト値を変更したい場合は、 nakomake.nako のランタイムの宣言値を変更してください。
なお、"-plug-ins"オプションで指定したプラグインファイルは、"-runtime"オプションで指定したフォルダの下から検索します。
nakomake input.nako -runtime "D:\Program Files\nadesiko\"
-output オプション
このオプションの後に、実行ファイルを作成するフォルダもしくは作成する実行ファイル名を指定します。デフォルトでは入力ファイルと同じフォルダ、同じ名前の EXE ファイルを作成します。
nakomake input1.nako -output ..\other_name.exe
nakomake input2.nako -output ..\output_dir\
-encrypt オプション
このオプションを指定すると、ソースコード(入力ファイルのみ)を暗号化します。"-import"オプションで指定した梱包ファイルの暗号化は行いません。
nakomake input.nako -encrypt
-help オプション
このオプションを指定すると、実行ファイルの作成は行わず、 nakomake のヘルプを表示します。"-help"の代わりに略記法の"?"を使うこともできます。
nakomake -help
-noexe オプション
このオプションは ver.0.8 ではまだ実装されていません。
このオプションを指定すると、実行ファイルの作成は行わず、本来の処理内容をなでしこコード形式で標準出力します。実行ファイルはまだ作らずに、実行ファイル作成用の.nakoプログラムだけ先に作成したい場合や処理内容を確認する時に使用することができます。このオプションはver.0.9以降で利用可能です。
nakomake input.nako -noexe > makeEXE.nako
-deltemp オプション
このオプションは ver.0.8 ではまだ実装されていません。
このオプションを指定すると、実行ファイル作成時に生成される一時ファイルを最後に削除します。デフォルトでは、一時ファイルは削除しません。このオプションはver.0.9以降で利用可能です。
nakomake input.nako -deltemp